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そして。
「やっぱりここは本人に決めて貰わないと!」
「よっしゃーいいよやってやるよ!」
言い合いの結論は、どうやらオルグに回ってきたらしい。
勝手にやってろよ面倒くさい。
全然話聞いてなかったよ。
そんなことを考えてみても、今の彼らには届かないわけで。
「どっち?!オルグ!」
決断を下さなければいけない。
オルグは少し考えて、その小さな口を動かした。
「…てゆーか、僕の選択肢お前らだけとかありえないし。」
…ん?
二人は耳を疑ったが、冷静に考えると確かに納得できる。
「そんなぁ!酷いよオルグ信じてたのに~!」
なんて、サードが未練たらしく言っているが、リムは何となくすっきりしていた。
オルグらしい。
そうだ、今決めて貰わなくたっていい。
今から、たとえどんなにかかろうとも、オレを好きになってもらう。
それが、恋愛の醍醐味なのだから。
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