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ある朝。
「…。」
靴箱に手紙が入っていた。
オルグの靴箱に手紙が入っていることはたまにあるが、この日は種類が違った。
リムセンパイニチカヅクナ。コレヲヤブレバ、テンバツガクダル。
なんて馬鹿でイラつく手紙。
このまま捨ててやろうかと思ったが、いいことを思いついた。
「リム、これ、ラブレター。」
そう言って、すっと、ちょうど隣で待っていたリムに渡した。
リムは驚きながらも、嬉しいのか、少しにやける。
「え…オルグからの?」
「殺すよ。」
スパッと、言い切られてしまった。
なんだよ、ちょっと期待してたのに、なんてむくれてはみたものの、まあ、貰って嫌なもんじゃない。ウキウキして中をみた。
「―!!」
呪いの手紙?!なんだこれラブレターでもなんでもないじゃん!ていうか、これオルグにきたやつじゃないの?!
「よかったね、いい相手見つかって。それじゃあ、これで。」
すたすたと何事もなかったかのように行こうとするオルグを慌てて止めた。
「ちょちょちょっ!待ってよ!これのどこがラブレター?!」
「触るな。天罰が下る。」
冷たくそれだけいい捨てて、行ってしまった。
「オルグぅ…。」
なんだか、寒くなった気がした。
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