脅迫状=愛しい君への大きな愛

9/9
前へ
/127ページ
次へ
ある朝。 靴箱に手紙が入っていた。 オルグニチカヅクナ。コレヲヤブレバ、テンバツガクダル。 お、オレにもきたーッ?! 見た瞬間、顔が真っ青になるのを感じた。 「オ、オルグ、これ…!」 震える手で、オルグに見せる。 それを見たオルグは微かに笑った。 「僕モテるから、天罰、くだるかもね。あー楽しみ。僕ずっとリムにひっついてよ。」 意地悪だこいつ。 そう思いながらも、何となく、後半の台詞だけが頭に残って、顔がにやけてしまった。 「うわ、何一人で笑ってんの。気持ち悪。」 「なんでもねーよ。」 そんな会話をしながら、いつも通り、二人で教室に向かった。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加