出会い=見た目はあてにならない

5/6

92人が本棚に入れています
本棚に追加
/127ページ
「てーい!!」 が。 飛び掛かってきた何人かが横に吹っ飛んだ。 あいつは―!? 「女の子イジメちゃダメなんだゼ?男としてもな。」 オルグの前に、リムが立っていた。 今のはかなり速かった。こいつ―。 「ほう、女かばってやるってか?大したもんだな。」 そう言われたあいつは、恥ずかしそうに頭をかいた。 「あは、出て来たのはいいけど、オレも一人は無理だなぁ。」 言いながら、僕の肩を叩いた。 「二人なら、大丈夫っしょ?」 ニヤリと笑って僕をみる。 …なるほどね。 「お前、何言ってんだぁ?」 男が馬鹿にしたように笑っている。 だから、僕も笑ってやった。 「お前、やっぱ僕のタイプじゃないね。」 「は?」 とびっきりの憎たらしさを込めて。 「護られるなんて、僕のプライドが許さない。あそこで一人で戦う、なぁんて言ったら、殴り飛ばしてた。」 そして、もう一度構え直す。 「いくよ。」 「オーケー。」 二人で、飛び出した。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加