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「てーい!!」
が。
飛び掛かってきた何人かが横に吹っ飛んだ。
あいつは―!?
「女の子イジメちゃダメなんだゼ?男としてもな。」
オルグの前に、リムが立っていた。
今のはかなり速かった。こいつ―。
「ほう、女かばってやるってか?大したもんだな。」
そう言われたあいつは、恥ずかしそうに頭をかいた。
「あは、出て来たのはいいけど、オレも一人は無理だなぁ。」
言いながら、僕の肩を叩いた。
「二人なら、大丈夫っしょ?」
ニヤリと笑って僕をみる。
…なるほどね。
「お前、何言ってんだぁ?」
男が馬鹿にしたように笑っている。
だから、僕も笑ってやった。
「お前、やっぱ僕のタイプじゃないね。」
「は?」
とびっきりの憎たらしさを込めて。
「護られるなんて、僕のプライドが許さない。あそこで一人で戦う、なぁんて言ったら、殴り飛ばしてた。」
そして、もう一度構え直す。
「いくよ。」
「オーケー。」
二人で、飛び出した。
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