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(コウちゃん…たすけて……コウちゃん…。)
ベンチに寝かされたまま、曖羅は頭の中で遑大の名前を呼び続けた。
『よし。じゃあそろそろ楽しいところに行こうか。』
男が曖羅の腕を掴んで立たせようとした瞬間…
『あいらちゃ~ん!どこにいるのぉ~!?早く遊園地行くよぉ~!!』
『ちっ!もう来やがったのか。オラッ!来いッ!!』
『ン~ッ!!』
曖羅は力の限りもがいた。
『ッ!?あいらちゃんに手をだすなぁッッ!!!』
『グハッ!』
煌大は全力で男に飛び蹴りを入れた。
『あいらちゃん!大丈夫ッ!?今縄を解いてあげるから…グッ!』
『コウちゃんッ!!』
煌大は男に後頭部をナイフの柄で殴られた。
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