1.プロローグ

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  (ん…なんか苦しいんだけど…)     今は朝の6時。 いつもならば開けっ放しにされたカーテンの窓からの光と携帯のアラームで目が覚めるのに、今朝は何故か目の前が真っ暗でその上息苦しいので、煌大の頭はぼ~っとしていた。     (体も動かないし…金縛りにでもあったんかな…)   現在の状況を早く理解したい煌大は、必死に重たい目蓋をこじ開けて、自分に何が起きてるのかを確認した。     「……ンンッ…曖羅ッ…!?」     喋ろうとして口を開こうとした瞬間、曖羅は煌大の口の中に舌を入れてきた。   体が動かないのは金縛りのせいだと思っていたが、曖羅が煌大の上に乗っていて、煌大の手首を押さえてキスをしていたのだ。     「ン…フゥ……ンァ…」     煌大の口からは吐息が洩れる。   .
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