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門をくぐると、真新しい制服に身を包んだ新入生が、昇降口の前に集まっていてガヤガヤとしている。
「試験のとき来たけどやっぱ私立だけあって綺麗だよなぁ。」
「それなりにレベルも高いしこれくらい当然でしょ。」
「まぁな。とりあえずどのクラスになったか見に行こうぜ。」
二人は昇降口の近くに掲示されたクラス割りの紙を見に行った。
「当然のように俺らは同じクラスみたいだな…。」
「くされ縁もここまで来ると怪奇現象よね。」
2人は小学校二年生の頃からずっと同じクラスだったのだ。
それに名字も同じカ行で出席番号も近かったため、席は大抵隣か斜め後ろだった。
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