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ガラッ
「ハァ…ギリギリ…セーフ…「じゃないわよ。バカコウ。」
煌大は俯いていた肩をビクッと震わせ、恐る恐る顔をあげてみると、目の前にはどす黒い笑みを浮かべている曖羅が、腕を組んで仁王立ちしていた。
「どこで油売ってたのよ?」
「トイレ出た瞬間に人が突進してきたんだよ。そんでちょっと仲良くなった。」
それを聞いた曖羅は眉間に皺を寄せて煌大を軽く睨んだ。
「女ね。それも二人で綺麗系。」
「何でそんなことわかるんだよ…。」
煌大は肩をすくめた。
「私と違う香水の匂いがするし、何より教室に入ってきたコウの顔が若干にやけてたもの。」
「ホント他の女の存在には鋭いな…。」
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