学園へ――

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膝を立て 足を抱えてうずくまる 熱いものが込み上げて来て 目尻から流れようとするそれを阻止するために膝に顔を埋める そんな俺の頭を風が優しく撫でてくれた キキィ 「!!」 静かに風に撫でてもらっていた時 車の停止する音が聞こえた バタンッ そのあとに扉の閉まる音が聞こえて ゆっくり顔を上げてみた そこには 綺麗な顔立ちをした男が俺の目の前に立っていて 俺を見下ろしていた 「…そんなところで何してんの?」 .
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