学園へ――

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数時間前… 「荷物はもう届いてんだよな?政司」 『うん、もう届いてるよ』 今日いよいよ楓劉学園に向かう 荷物はもう寮に行ったから、後は俺と貴重品…まぁ財布と鍵だけだけど…が行けば終わり 「じゃあ、後で『あ、鷹』…ん?」 確認も終わったし 電話を切ろうとしたら、何かを思い出したかのように遮ってきた 『うちの業者が荷物を取りに行ったとき、紙袋置いて行っただろ?』 紙袋? あ そういえば、見知らぬ袋が部屋に置いてあったなぁ なんだか解らないから放置してたけど… 「あるよ」 『その中にあるやつ、着けてから来なさい』 「…は?」 いや、いみわかんねぇし… 「なんで『ちょっとした護身用だ。必ずつけて来ること…解ったな?』…え~」 あまりにも強引だからちょっと反抗してみた ら 『もし、着けてこなかったら…解るよな?』 いやー!!!!! ごめんなさーい!!!!!! すごまれた 声低くなってかなり怖い((゚Д゚ll)) さすが… 闇の時間じゃ知らないものはいないと言われた“帝王”なだけある… 「解ってるよ!!!ちゃんとつけて行くから!!」 電話ごしでも背筋が冷える ホントに息子にすごむなよ… 『それじゃあちゃんと着けてくるんだよ?…じゃあ、また後で』 そう言って政司は電話を切った .
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