学園へ――

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「えっ?」 「敬語なんかじゃなくてさっきの方で話してもらいたい」 「……」 急に黙り込む編入生 やっぱりだめだったか…? 「駄目か?」 声が少し下がった気がした 悲しいからか?今の俺にはわからない… 何も言わない編入生に駄目と言われるのを覚悟した でも予想に反して答えはいいほうが返ってきた 「駄目じゃないけど…」 そう言われたのがすごく嬉しくてテンションが急上昇する 「良かった。なんか畏まった言い方よりそっちの方が気が楽だし話しやすいから」 それらしい理由を並べたのは きっと俺の中のモノをさらけ出すわけにはいかなかったから でもかなり編入生の返事が嬉しくて知らないうちに微笑んでいた 俺のその顔を見たのか編入生は一瞬驚いた表情をして 「……」 そして… .
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