学園へ――

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「!?」 今まで見たことないような綺麗な笑みを見た 今時有り得ない格好をしている編入生 でもそんなマイナス面を押しのけて この編入生を“綺麗”だと思った でも、同時に笑顔の裏にあるものがちらちらと見え隠れする 瞳の奥にあるのは…哀しみ… そして その瞳は俺を映しちゃいない… ――誰を…誰を見てるんだよっ俺を見れよ!!お前の前にいるのは俺だろう!?俺を見てくれよっ その瞳に俺を映してもらいたくなった そして他の誰も映さないでほしくなった 誰にも渡さない… ずっと傍に居る… そして…決して表には出さないそれを 俺が拭い去ってやる… そう、心に刻み込んだ―― .
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