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「大輔~。なにしてんのぉ?」
手を振りながら近付いてくる子と、後ろから付いてくる子がいる。
手を振りながら近付いて来たのは伊東美咲。大輔とは家も近い幼馴染みだ。肩まで掛かる髪と、大きい目が印象的な女の子だ。小動物みたいな愛くるしい外見のせいか、男子の中では人気がある。
「大輔恥ずかしかったねぇ。ちゃんと授業聞いてないからだよ?」
非難しながらも、顔は微笑んでいる。実は大輔にとっては、長年恋心を抱いている子ではあったが、仲はあまり進展していない。原因は奥手な大輔のせいではあったが‥‥。
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