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自分の席に近付く。八神は自分の席に座り、先程と同じように頬杖をつきながら窓の外を見ていた。
結局疑問は解決されないまま、大輔の中にしこりとして。残っている。
大輔の疑問。それは
"何故考えている事が判ったのか"だ。
たまたま。偶然。あるいは大輔には問うてないただの独り言等、考えればキリがない。
だが、間違いなく自分に言ったんだという確信が大輔にはあった。
(八神は心が読める‥‥?)
馬鹿げた予想に、自嘲的に鼻で笑う。そんな事出来る人間などいない。
大輔は八神を見ようともしないで、自分の席に着いた。
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