49人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめん大輔!待った~?」
パタパタと美咲が教室に入って来た。走って来たのか息が少し上がっているようだ。待たせたら悪いと走って来た。それだけでも大輔は嬉しかった。
「いや、大丈夫だよ。暗くなる前に行こうか」
照れ隠しする為にわざとつっけんどんな口調で返す。そんな大輔を見た美咲は何も言わずに少し微笑んでいた。どうやら大輔の照れ隠しはバレバレだったようだ。
顔が赤くなっているのを自覚しながら、先に歩く大輔。美咲も遅れて歩きだし、二人並んで校舎を歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!