The omen of the accident

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「そういえばさ、昼頃なんで八神君の事聞いたの?」   不思議そうな顔をしながら、美咲は大輔に問い掛けた。   またその話題が出るとは予想していなかった大輔は、疚しい事などなかったのだが少し慌てながら   「いやなんとなくだよ?後ろの席なのに八神とは話もしたことなかったからさ。どんな奴なのかな~って」   と、答えた。嘘は付いていない。実際大輔は何回か八神に話掛けようとした事はあった。ただ共通の話題もなく、話かけるキッカケがなかったのだ。   ふーん。と、一応は納得した態度の美咲。八神に対する疑問など言える筈もない。   (言ったらキチガイとか思われるよなぁ‥‥)   それ以上聞いてこない雰囲気に安心しながら、二人は玄関に向け歩いていた。
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