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「アリスちゃん」
先頭を行くアリスをレイが呼んだ
「何?」
アリスはレイの声に反応し、振り返る
「強さって何?」
「え?
強さ?」
いきなりの質問に少し戸惑う
「そ、
アリスちゃんにとっての強さ」
「私にとっての…………」
そんなの考えた事なかった。
ただ昔父親が死んでソルジャー訓練校に入り武器を振り回しSクラスになった
「…………なんだろ
よく私には分からない」
「変な事聞いちゃってごめんね」
「いや別に」
(フフフ……
僕は空気…)
全く会話に入れないチトレはショボくれ顔で足元にあった石ころを蹴った
「じ、じゃあ『グガァァァァァァァァァ』」
再び喋りだそうとしたレイの言葉を何者かの雄叫びが遺跡内に響いた
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