畜生衣

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京介は恐る恐る窓を開けた、するとそこには・・・ 裕佳梨「こんばんは~、良い月夜ね、デートでもしない?(ハート」 満面な笑みをうかべ裕佳梨が死神姿で浮いていた。 ― ピシャッ 京介は何も言わずに窓を閉めた。 ― ガラッ! 裕佳梨「ちょっと!!何で窓閉めるの!?」 京介「うるさい!何時だと思っているんだ!お前の相手なんかしていられるか!」 裕佳梨「ちょっとくらい良いじゃない!」 京介「いったい何だよ!?」 裕佳梨「例の事件の工事現場に今から行かない?」 京介「・・・断る」 裕佳梨「え?」 京介「断る!絶対行かない!」 裕佳梨「ケチーー!!!いいじゃない!!!減るもんでもないし!!!」 京介「うるさーい!!わかった!行くよ!行けば良いんだろ!?」 裕佳梨「そうそう、人間素直が一番!」 工事現場に向かう途中で裕佳梨が簡単な説明をしてくれた。 裕佳梨「被害時刻は昨夜未明、なんでも作業員全員が全身のあちこちを噛みきられて殺されていたらしいわ」 京介「なら犬か何かじゃないのか?」 裕佳梨「ううん、現場には作業員の足跡はあったものの、作業員を殺したと思われる動物の足跡は無かったらしいわ」 京介「ん?だったら動物じゃなく動物に見せかけて人が殺ったて事か?」 裕佳梨「ところが、検死の結果間違いなく動物だって、ちなみにその動物は歯形等から犬と断定、とりあえず今は警察と保健所が動いているらしわ」 そうこうするうちに例の工事現場にたどり着いた、現場に警察はいなかったものの、立ち入り禁止のテープが貼ってあった。 京介「で?お前は何をしに来たんだ?」 裕佳梨「私が来た理由は決まっているじゃない、断絶された時空を京介の協力の元、成仏させに来たのよ でも・・・見たところ断絶された時空も無いみたいだし、ハズレみたいね、てへ♪」 京介「てへ♪ じゃねー!!お前の仕事に俺を巻き込んだだけか!協力はすると言ったが、ほんの少しで良いといったのはどこのどいつだ!」 裕佳梨「だって~一人は寂しいじゃない、せっかくパートナーが出来たんだし~」 ― グルルルッ 京介・裕佳梨「ッ!?」 京介「・・・ゆかり、これは?」 そこにいたのは犬だった、ただし色の無いモノクロの。 京介「これが形を成しているってやつか? って言うか犬もなるんだな。」 裕佳梨「そ、そんな、あれは犬神よ!」
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