50人が本棚に入れています
本棚に追加
その日も京介は疲れて帰ってきた。
何故疲れているのかと言うと毎日のように裕佳梨が京介を連れ回し断絶された時空を成仏させて回っているからだ、
今日も先程まで裕佳梨に付き合わせられていた。
やっと解放されて家に帰った京介は軽い目眩をおぼえた。
京介「てめぇらぁ!!人の部屋を何だと思っているんだ!?」
そこは最早我が家同然の態度でくつろぐ裕佳梨がいた。
ついでに徳庵さんも
徳庵「すまん、京介殿!ワシは止めたんじゃが、裕佳梨殿が遠慮はいらないって・・・」
京介「裕佳梨?どぉういう事だ?」
裕佳梨「え~、だって私と京介の仲じゃない?」
京介「親しき中にも礼儀ありって知っているか?
つーかどうやって入った?戸締りしていたはずだが?」
裕佳梨「ああ、それはねこうやって死神になってと・・・」
そして死神姿のゆかりは
― スゥ~
裕佳梨「死神姿の時はこうやってすり抜けたり出来るの」
京介「・・・なるほど、そいつは便利だ
ところで相談なんだが、結界か何かの貼り方を知らないか?知っていたら教えて欲しいんだが」
裕佳梨「それを何処に貼るつもり?ま、まさか・・・」
京介「まさかも何も俺の部屋に貼るに決まっとるわ!!このままじゃプライバシーも何も無いだろうが!」
裕佳梨「ああ、こうしてまた一人の若者が自分の殻に閉じこもりニートになっていくのね」
徳庵「む、自分の殻に閉じこもるのは感心せんぞ京介殿、そんな事では友人が離れていくぞ」
裕佳梨「なんて可哀想な人なの京介は!
自分の殻に閉じこもるあまり人間の友人を無くし今や私達のような人外にしか相手されないなんて」
京介「ちゃんとした人間の友達も居るわぁあ!!人を自宅警備員みたいに言いやがって!」
裕佳梨「それならお姉さん安心だわ~これで心置き無くマンガの続きが読めるわ~♪」
京介「出ていけ言うとんじゃああああ!!」
こうして京介の貴重な睡眠時間は毎日毎日削られていくのであった。
最初のコメントを投稿しよう!