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京介が始めてこの異様な空間に気付いたのは小学校低学年の頃にテレビで見た、殺人事件のニュースだ。
現場と思われる場所がモノクロに映っていたのだ、京介は当初テレビの故障と思った、しかし他は色がついている、当時の京介はその理由がわからなかった、京介はそれからというものニュース等でよくそういうのを見る事となった。
そして中学の修学旅行で訪れた所で京介はテレビの映像ではなく本物を見ることとなった。
京介は祐希と自由時間を利用してぶらつき人気の少ない路地裏に入り込んだ。
それはそこにあった。
京介「なっ・・・」
京介は始めて生で目撃するそれに対しておそるおそる触れてみた。
― リィイイ
突如京介を襲う耳鳴り
京介を中心に消えていく色彩
京介が何が起きたかわからずに動揺していると、いつの間にか目の前にフードを深く被った人物がいた。
その人物は京介に近づき・・・
― ドスッ
京介は一瞬何が起きたかわからなかった、ただ腹部に何か当たったという事しかわからなかった。
そこで京介はおそるおそる腹部を見るとそこには包丁が深々と刺さっていた。
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