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「…ぃ…ぉいってばぁ!」
気づかないので、デカい声で戒を呼んだ。
「んぁあ?!」
(この忙しい時に…)
「…ぅわ…怖いから!ちょっと聞いてくれる?」
「…なんだよ…くだらなかったら殺す。」
戒は拳を出して前でパチンと拳を叩いた。
「なんか!あの女の子の名前が『たつき』って名前なんだってさぁ!!」
(決定だなぁ…こいつ…)
「…殺す」
「いやいや!!待って下さいよ~!あの子と話すまではぁ!!」
マジな戒を止めようと俺は手で待て待てとポーズをする。
「…~わかった!じゃあ行ってこい!!俺は知らん!」
ふんっといわんばかりに諦めて戒は止まってそう言った。
「ん~!なんか悲しいぃ~まぁそんなに言うなら~」
(俺はたつきちゃんの方へ行っちゃうよ~だ!)
たつきちゃんのそばに行き話しかけた。
「たぁつきちゃん?暇ならお茶しない?」
(って新手のナンパかよ!なんて自分で突っ込んでみる。)
「…!!!!!」
(ぅわ~…めっちゃ目開いて可愛い驚き方するなぁ。漫画みたい(笑))
「は…はぃ!………っ…」
「そんな力入れないで、はい!深呼吸~吸って~吐いて~吸って吐いて吸って吐いて!!」
「すぅ……っ!?ゴホゴホっ…」
(本当にやったし!!やべーこの子天然?!(笑)
ぅわ!マジ可愛いんですけど!)
「だ…大丈夫か?」
「はっ!はぃっ…」
「そんなに怖がらなくても、別に取って食ったりしないからさぁ。」
「…っ!!!!ボッ!!」
(ええ!?赤くなってる?!マジ可愛いゎ~!)
「あのさっ…ぐふっ!!?」
俺に右フックが来た。
「ごめんねぇ?こいつが困らせたみたいで」
俺を掴み、その場から連れだそうとする。
「なっ…か…ぃ?ちょっ…」
「黙れ!」
戒は力尽くで俺を封じ、話せないようにした。
「ぐへっ…ぅえ~ん!戒~!待てよー!!」
俺は首を掴まれ窒息しそうになる。
たつきちゃんの顔を見たが、恥ずかしそうに下を向いていたのが見えた…
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