初めて

4/6
前へ
/50ページ
次へ
「…ぃ…ぉいってばぁ!」 気づかないので、デカい声で戒を呼んだ。 「んぁあ?!」 (この忙しい時に…) 「…ぅわ…怖いから!ちょっと聞いてくれる?」 「…なんだよ…くだらなかったら殺す。」 戒は拳を出して前でパチンと拳を叩いた。 「なんか!あの女の子の名前が『たつき』って名前なんだってさぁ!!」 (決定だなぁ…こいつ…) 「…殺す」 「いやいや!!待って下さいよ~!あの子と話すまではぁ!!」 マジな戒を止めようと俺は手で待て待てとポーズをする。 「…~わかった!じゃあ行ってこい!!俺は知らん!」 ふんっといわんばかりに諦めて戒は止まってそう言った。 「ん~!なんか悲しいぃ~まぁそんなに言うなら~」 (俺はたつきちゃんの方へ行っちゃうよ~だ!) たつきちゃんのそばに行き話しかけた。 「たぁつきちゃん?暇ならお茶しない?」 (って新手のナンパかよ!なんて自分で突っ込んでみる。) 「…!!!!!」 (ぅわ~…めっちゃ目開いて可愛い驚き方するなぁ。漫画みたい(笑)) 「は…はぃ!………っ…」 「そんな力入れないで、はい!深呼吸~吸って~吐いて~吸って吐いて吸って吐いて!!」 「すぅ……っ!?ゴホゴホっ…」 (本当にやったし!!やべーこの子天然?!(笑) ぅわ!マジ可愛いんですけど!) 「だ…大丈夫か?」 「はっ!はぃっ…」 「そんなに怖がらなくても、別に取って食ったりしないからさぁ。」 「…っ!!!!ボッ!!」 (ええ!?赤くなってる?!マジ可愛いゎ~!) 「あのさっ…ぐふっ!!?」 俺に右フックが来た。 「ごめんねぇ?こいつが困らせたみたいで」 俺を掴み、その場から連れだそうとする。 「なっ…か…ぃ?ちょっ…」 「黙れ!」 戒は力尽くで俺を封じ、話せないようにした。 「ぐへっ…ぅえ~ん!戒~!待てよー!!」 俺は首を掴まれ窒息しそうになる。 たつきちゃんの顔を見たが、恥ずかしそうに下を向いていたのが見えた…
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

252人が本棚に入れています
本棚に追加