過去

2/12
前へ
/191ページ
次へ
私は昔の事を 思い出していた。 私のいじめは 高校一年生から 始まっていた。 そのきっかけというのは とても些細な事で…… まさか自分の身に起こるなんて 思っても みなかったんだ── ──────────── 私は元々いじめられるような 性格では無かった。 だがいじめが 私の性格を変えた。 前の私は 明るくて喋りやすかったらしい。 私の周りには 常に人だかりが出来ていた。 それを妬(ねた)んだ 香織……達が 嫌がらせを始めたんだ。 最初は 教科書を隠されたり 靴が無くなったり していただけ。 それでもめげない私に 香織達の嫌がらせは エスカレートしていった。 だけど 私の周りから 友達がいなくなることは 無かった。 嫌がらせははっきりいって 残酷なものもあった。 だけど友達が励ましてくれて…… 余り苦痛では無かった。 だがある日 学校へ行くと いつもと様子が違うことに 気が付いた。 そう思ったけど いつもどおり 挨拶をすることにした 美紅「おはよー」 誰一人として 返事を返さない。 なにこれ…… 私はだんだん不安になっていった。 しばらく沈黙が続いた。 でもその沈黙を破ったのは 私の友達で…… 友達「ねぇ、美紅ちゃん?アタシ達のことそんな風に思ってたんだね。」 …………え? 友達「酷い……美紅に裏があった…なんて…」 ナニヲイッテルノ? ある子がケータイを 私にみせる。 美紅「なにこれ…!?」 友達「とぼけないでよ!」 携帯のディスプレイには こう 映っていた…
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

504人が本棚に入れています
本棚に追加