桃色ぞうさん

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ある草原に、空色のぞうさんがたくさんいました。 しかし、その中に一匹だけ、桃色のぞうさんがいました。 桃色のぞうさんはたくさんイジメられました。 けど、どんなに痛くても、どんなに辛くても、どんなに悲しくても、泣きませんでした。 桃色ぞうさんには、一匹だけ親友がいました。 彼だけは、桃色ぞうさんの見方でした。 ある日 桃色ぞうさんは言いました。 「僕、死ぬまでに、桜の花を見てみたいな。」 「桜の花?」 友達のぞうさんは、桜の花を知りませんでした。 「僕みたいに、桃色のお花なんだよ?渡り鳥のおじいさんが話してくれたんだ。」 目をキラキラさせて、桃色ぞうさんは話しました。
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