槍の又左

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「鈴鹿がなぁ~」   え、あたし?!   「最近どんどん、まつに似てべっぴんになってきて…それで都会育ちのモヤシみたいな奴に絡まれたら大変だろ~?」   へ   「お前の重い腰を浮かしたんはそいが理由か!はっはっは!」   おじいちゃんは豪快に笑いながらお酒を飲む それより…道場受け継ぎに来たんじゃなかったのね   「それでこっちの学校でも変な輩に絡まれた折、長物の扱い方を学んでおけば…」   お父さんがほうきを手に取る   そのまま綺麗な線を描き、模範的な型をして見せる   「こう、ほうきで戦うことも出来る!!」   お父さん…ほうきで本気で戦う人なんていないよ   「そいじゃ!」   ちょ…! おじいちゃーん!?   「儂は最近ずっと考えとった…現代向けの戦い方を!確かに剣術はいいが、今の世は剣を持ち歩くとすぐに警察に職質されるわい」   職質されたんだ…
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