夢と序章

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千夏「ありがとうね。…さて、じゃあ帰りますかっ♪」 実羽「はぁい♪」 眠気をぶっ飛ばして立ち上がり、私らは教室を出ていった。 そこでふと、上を見上げるとクラスの組が書いてある札を見つめた。 1‐5 それをみて…なんとなくため息をついてしまった。 千夏「もう1年生も終わりかぁ…」 染々と感じてしまうのは、この1年でいろんなことがあったから…なのかもしれない。 実羽「そうだねーっ。…早かった早かった!なんかぐだぐたな1年だったね」 視線をまっすぐに向けると、彼女も私と同じ札を見上げながら呟いていた。 彼女に出会ったのも、このクラスだし… 私が“あいつ”といろいろあったのも、この年なのだから。
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