夢と序章

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千夏「…………ぁ」 その声がしてから数十秒くらいしてから――私はやっと戻った。 何をしてたのだろう…私は。 千夏「ごめん…ごめんね実羽。もう大丈夫だよ」 といいつつも、正直フラフラな状態だ。 視界が微妙にまだぐらつく…。 実羽「…ごめんはこっちのセリフだよ?…千夏の“病”を忘れてた…うちが悪い」 申し訳なさそうにそう呟くと、背伸びしながら私の頭をポンポンと叩いてくれた。 背、ちっちゃいもんね。 千夏「ありがとう…ね、実羽」 私の“病” 身体的なものではない。 精神的なもの。 多分この学校では、私くらいしかいないだろう…この“病”。 【男性恐怖症】 極度に私が男性を嫌がるようになったのは、中2の頃。 でも一時期治ったのに… また再発しちゃったんだ。
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