18人が本棚に入れています
本棚に追加
千夏「…………ぁ」
その声がしてから数十秒くらいしてから――私はやっと戻った。
何をしてたのだろう…私は。
千夏「ごめん…ごめんね実羽。もう大丈夫だよ」
といいつつも、正直フラフラな状態だ。
視界が微妙にまだぐらつく…。
実羽「…ごめんはこっちのセリフだよ?…千夏の“病”を忘れてた…うちが悪い」
申し訳なさそうにそう呟くと、背伸びしながら私の頭をポンポンと叩いてくれた。
背、ちっちゃいもんね。
千夏「ありがとう…ね、実羽」
私の“病”
身体的なものではない。
精神的なもの。
多分この学校では、私くらいしかいないだろう…この“病”。
【男性恐怖症】
極度に私が男性を嫌がるようになったのは、中2の頃。
でも一時期治ったのに…
また再発しちゃったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!