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「わけが…わからない。」 うっかり、そんな事を口にしてしまった。 「ねぇ、ねぇ。今の 2組の人じゃない?」 聡美は、にやにやしながら私に 近寄ってきた。 「でもさ、その前にぶつかってきた人。 同じ顔してなかった??」 「あぁ。だって、双子だよぉ。 どうしたの??」 そう。私は、はじめて双子を 見たのだ。 「双子…かぁ。」 そうつぶやいて、少しの間 ぼんやり立ち尽くしていた。
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