1

9/9
前へ
/41ページ
次へ
聡美は、目を輝かせて私を見る。 「どっちって…。私、双子って 初めて見たからさぁ~。ちょっと 気になっただけで…」 なんだぁ~とつまらなさそうに 聡美は、私の前の席に座る。 「珍しく、涼香が男の子に 興味を持ったと思ったのになぁ~」 「残念でした~。でも、ちょっと 気になるかも。」 その台詞を聞くと、聡美はくるっと こちらを向き、 「じゃぁ、その気になったら いつでも云ってね♪ 応援するから。」 満面の笑みで私に云った。 …。何か、違うんだけど… 話が違う方向に行きそうだったので 私はあえて何も言わない事にした。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加