2/8
前へ
/41ページ
次へ
「ねぇ~、涼香 部活決めた?」 「う~ん。合唱部とかにしようかと 思ったんだけど~」 小学校の時に合唱部に入っていた私は、 何となくぼんやりと考えていた事を 聡美に伝える。 「そっかぁ~。涼香、歌好きだもんね。 私も、そうしようかなぁ~。 音楽、広瀬先生だし。」 「おや、珍しい。」 つい、うっかりそんな事を口にすると 聡美はぷぅと頬を膨らまし、 「あぁ~っ!涼香ってば、私の事 なんだと思ってたの~っ。」 もぉっ。と云いながら、私をばしっ!っと 叩く。 「ごめんごめん、つい。いつもだったら、 剛君が~とか、隆二君が~とか云って くるから さ。」
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加