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『わたしさあ~本当にダーリンと付き合えて嬉しいんだよっ♪』
ゲーセンから帰る途中、隣で歩く彼女が言った。
『わたしなんていつも振られてばっかで…幸せなんて感じたの本当に久しぶり!(^ω^)ダーリンが彼氏になってくれて良かった♪』
この時、何かわからないが、俺の中にこみ上げてくるものがあった。
暖かくて…気持ちよい…何かがこみ上げた。
俺は突然、無言のまま彼女を抱き寄せた。
今まですごく辛かった。
死ぬことすらも考えた。
だけど今は、目の前にいる女性がかわいくてかわいくて仕方なかった。
俺は地獄を見た。
だけど直後に、天国を見た。
『ありがとう…大好きだよ…』
暗くなっていく2月21日の夕暮れ…。
別れ際に俺たちは、何度も何度もキスをした。
過去を忘れ去るように…。
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