【 プロローグ 】

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  セレナーデと呼ばれた女が、独りその群から抜け出すと、懐から1枚のカードを取り出し、呟く。 『おいで……饕餮(トウテツ)』 瞬間、目も眩むほどの明かりに包まれた手元から、巨大な【何か】が飛び出す。 『さぁ行きましょうか饕餮……正義の鎌の名の下に。断罪の刃は今、振りおろされるのです』 閃光に包まれた饕餮の口元から放たれた無数の光の矢が、登り始めた朝日を浴びながら、まるで流星群のようにGU中心部へと降り注いだ―――  
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