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「おいおい、坊や。自分の立場わかってるのか?」
「ぅ…………わかった…床で良い」
そう言ってネロは硬い床に横になる。
未だにダンテの思惑に気付かない可哀想なネロ―――
「違う違う、だから坊やはこっちだ」
「はぁ?何言ってんだ…よ!!」
そう言ってダンテはネロを抱き上げてベッドへ放り投げる。
「っ!な、なんだよ!!」
「だから、寝・る・んだろ?」
先程までやっていたトランプをそのままに、ダンテはネロの隣に腰掛け、熱い目線を向ける。
ネロはその目線と自分の陥っている状況にギョッとして冷や汗を流す
「……冗談だろ? だれが野郎と寝れるかよ!!しかもオッサンと!!」
「坊やが子供なだけだ。まだまだ子供のネロの相手が俺じゃ、耐えらんないか?」
「っ……死ね変態野郎」
慌てて上体を起こして相手に背を向けて後退して、現在の状況を回避しようとするネロだったが、ダンテの方が経験豊富なため、そう簡単に回避はできなかった――
「逃がさないぜ?坊や……」
「!!なっ!」
気付いた時はもう遅かった。相手に足首を掴まれ、ダンテの元に引きずられて離れた距離がゼロになった
もう逃がさない――
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次回裏ターン
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