原因

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「まず、この国のことから話さないとね、ここは四方を山に囲まれた世界から見たら辺境の国になる、だけどここ無しでは世界は回らないって言われてるの・・・覚えてないよね?」 「あぁ、全くな、続けてくれ」 「ここにはね、憑具が二つもあるの」 「ヒョウグ?それはなんだ?」 「憑具ってゆうのはね使った人間に神を降ろす道具だよ」 「神とは、また大それたモノだな」 茶化すような口調でモカは冷めたお茶を一口飲んだ 「そうね、神懸かったモノって言い方の方が正しいかな」 「で、具体的にそれがこの世界に何をもたらすんだ?」 「それは様々、道具自体でおおまかなところは決まるけど適合率みたいのがあってね、それでけっこう変わるの、ちなみにここの憑具はたしか天候を操るタイプだったかな」 「でそれともう一つが怖いからこの国が無いと世界が回らないと?」 そう言われるとフィンは肩をすくめた 「まぁ近いかな、あとこの国の人間はなぜか他国に比べて適合率が圧倒的に高いのよ、例外もあるけど」 「ほぉ~、だからか、少し考えたいから続きを明日にでも聞かせてもらえないか?」 「わかった、じゃぁあとの理由はまた明日に♪アタシどこに寝たらいい?まぁ勝手に探すねぇ♪」 「あぁ、オレはここで寝る」 すぐに諦めた辺りフィンの性格に慣れてきているモカだった
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