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外に出てみると目の前のガードレールに少女が立っていた
「危ないぞ降りたらどうだ?」
「大ッ丈夫♪へ~きへ~き♪」
「そうか、ならいい」
『大して興味も無いしな、さて周りは…』
色々と見回してみるといたる所で見慣れた筈の物をある者は物珍しそうにまたある者は不思議そうに眺めている、その様子はまるで迷子のようだった
「この様子だとなんにもわかるわけがないな」
一人で愚痴をこぼした後落胆と共に戻ろうとしたその時
「そうでもないよ♪私は色々覚えてる」
さっきの少女が腰に手を当て胸を反らせ大袈裟に威張っている
「…本当、なのか?」
「うん♪」
「証拠は?」
「君の名前、モカだよ♪」
「…………そうか」
『覚えてないから確認はできないが、この即答から考えたら大丈夫か…』
このとき少女の手にはモカと書かれた紙が握られていた
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