3535人が本棚に入れています
本棚に追加
血の繋がった兄妹…
「俺と美咲は小さい頃両親が離婚して離れ離れになった」
雅は昔のことを思い出しながら話始めた
「お前と喧嘩した朝に
10年ぶりに美咲に会った」
「たく、やりすぎたか…」
あの時俺はお前の後ろ姿を見て後悔していた
そんな時だった
「みーやび」
後ろを振り向くと女がいた
「あんた、誰？」
「10年ぶりだもんね…」
10年ぶりだと…？
パッチリとした目
何より首もとのホクロ…
俺はその時10年前に離れた美咲の顔が頭をよぎった
「美咲…」
「やっと思い出した？」
美咲は笑って俺を見た
「お前どうしてここに…っ」
「雅に話あるの」
俺はだいたいわかった
だから今の俺には辛い選択だから聞きたくなかった
『だから教室で喧嘩してたの？
でも、話は何だったの？』
雅は一瞬私の顔を見て難しい顔をした
でも、口を開いた
「美咲の話は、
一緒に住みたいって事だった」
『え…っ』
最初のコメントを投稿しよう！