第一話

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僕の病室は、ストレスがたまるといけない、と母さんが言って一人の部屋にしてくれたため、母さんがいなくなると病室には静けさが戻る。 母さんが持ってきたビニール袋の音、母さんの声が無くなるとこんなにも静かになるんだなぁ、と嫌でも実感する。 「はぁ…………。」 僕はゲームを取り出し、 スイッチを入れる。 テテン、とスイッチが入った音がする。 僕はタッチペンを取り出し、 画面を軽く叩いた。 こうしているうちに、母さんが帰ってきた。 「あら、透。ゲームしてたの?メロンパン買ってきたわよ。」 僕はありがと、と言いメロンパンを受け取った。 ゲームを閉じ、黙々とメロンパンを小さくちぎって口に入れる。 「じゃあ、お母さんは仕事があるから、もう行くわね。また明日。」 そう言うと母さんは行ってしまった。
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