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やっぱり静かだな……。
と思っているといきなりドアが開いた。
「透ーっ!昨日ぶりぃっ!」
「透、元気にしてた?」
マコト ヤエ
「あ、真琴に八重。
今日何があったの?」
元気よく入ってきたのは僕と同じクラスの、
桜井真琴-サクライ マコト-と
島田八重-シマダ ヤエ-。
明るい茶髪、乱して着ている制服などなど、いかにもチャラチャラしていて、いつもテンションが高い真琴。
それとは正反対に黒髪、きちんと着ている制服、まさに優等生な格好をしていて落ち着きのある八重。
この二人が親友であるのは、
未だに不思議だ。
「はい、今日のプリントね。
そういえば、明日社会のテストなんだって。
真琴、勉強した?」
僕はプリントを受け取った。
「やべえっ、勉強とかしてねぇし!」
「はは、真琴頑張れ。
八重はどうなの?」
「ん、俺?楽勝だよ。
天才だからね。真琴とは頭のつくりが違うから、心配は無用だよ?」
「八重、酷いなっ!」
「まあ、八重は学年一位だからね……。真琴には僕でも勝てるかな?」
「それは無い、俺が絶対勝つからーっ!」
「いや、真琴はー……。
やっぱり言わない。
真琴が可哀想だしね。」
「え、ちょ、どゆ意味っ?!」
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