君の瞳に☆

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放課後、あたしは教室で日誌を書いていた。 開いた窓から入る暖かい風に眠気をそそられ、うとうとしはじめた頃。 かたん、と小さく音がした。 見ると、そこには仁王が立っていた。 「…にお、う?」 何か違う気がする。 どこが、っていわれると困るけど。 「……早希。」 静かに、あたしの名前を呼ぶ。 「何?」 「お前さん、柳生の事どう思っちょる?」 一瞬の沈黙。 「…は?」 何で仁王にそんな事教えなくちゃいけないの。 窓から見えるテニスコートでは、柳生がブン太と打ち合っていた。 あっちの柳生も何か違う。 (あれ、もしかして)
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