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「ねぇ、もしかして」
貴方は、
「柳生?」
一瞬だけ、仁王がぴくりと反応した。
そして観念したように仁王のヅラをとる。
すると茶色のきれいな髪が出てきて、今まで『仁王』だった男は眼鏡をかけて柳生になる。
「どうして私だとわかりました?」
「いやー、何か、ちがうんだよね。仁王も、テニスコートにいる柳生も。」
まとっている雰囲気もなにもかもが何かちがった。
それはきっと…
「目が、ね。」
「目?」
「うん。カラコン入れててもわかるよ。」
「一つ聞いてもよろしいですか?」
柳生がつぶやく。
あたしは頷く。
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