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「乗っちゃっていいの?」
姉貴は、驚いたかのように俺にそう聞いてきた。
だから……良いって言ってるんだけどな。
そう思った俺は、無言で頷くと、姉貴が乗りやすいようにしゃがみこんだ。
さ、先に言っておくけど、俺はシスコンとか……そういう類いのものじゃないからな!? 勘違いされたら嫌だから、言っておくぞ?
心の中でそんなことを考えていると、姉貴は飛び乗るようにして俺の背中に乗ってきた。
その一瞬はなかなか辛かったが、乗られてしまえば姉貴は軽い。俺は荷物を持つと、姉貴を背中に乗せ、左手に荷物を、右手で姉貴が落ちないように支えて階段を上り、部屋に入った。
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