1135人が本棚に入れています
本棚に追加
同じタイミングで喋ってしまい、俺は観念してベッドに座った。そして姉貴は俺から降りると、俺の隣に座り込んできた。
「ははは!本当に仲が良いな!」
「もう触れるんじゃねぇ!バカ野郎!」
俺はそう言って、本気で葵の頭をグーで殴り付けてやった。
「きっ、貴様!私の触角を……」
なっ……こいつは何を言おうとしてるんだよ!?
俺はすかさず葵の横へと滑り込み、葵の口を押さえつけた。
そして姉貴には聞こえないよう、小声で葵に話しかけた。
「バカ!お前は人間に触角が無いの分かってるんだろうが!」
「むぐ……」
おっと、押さえつけたままだったら何も喋れないな。
そのことに気付き、俺は葵を解放した。
最初のコメントを投稿しよう!