春休み前の日常~皆!久しぶりっ!by千穂

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同じタイミングで喋ってしまい、俺は観念してベッドに座った。そして姉貴は俺から降りると、俺の隣に座り込んできた。 「ははは!本当に仲が良いな!」 「もう触れるんじゃねぇ!バカ野郎!」 俺はそう言って、本気で葵の頭をグーで殴り付けてやった。 「きっ、貴様!私の触角を……」 なっ……こいつは何を言おうとしてるんだよ!? 俺はすかさず葵の横へと滑り込み、葵の口を押さえつけた。 そして姉貴には聞こえないよう、小声で葵に話しかけた。 「バカ!お前は人間に触角が無いの分かってるんだろうが!」 「むぐ……」 おっと、押さえつけたままだったら何も喋れないな。 そのことに気付き、俺は葵を解放した。
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