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「触角?一体何の話?」
しかし姉貴には、きちんと「触角」という単語が聞こえてしまっていたらしく、俺と葵にそう聞いてきた。
「どうするんだ、西城?」
「知るか!第一お前が……」
「ねえ、一体何の話なの?」
って、今は葵と争っている場合じゃなかったな。今はどうやって姉貴を騙すかが問題だ。
そんなことを考えていると、突然家のインターホンが鳴った。
「あ、ちょっと行ってくるね?戻ってきたら詳しく教えてよ!」
そう言い残すと、姉貴は部屋を出ていった。
「なんとか……一旦切り抜けたみたいだな」
「その様だな。しかし……すまないな、やってはいけないミスをしてしまって」
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