春休み前の日常~皆!久しぶりっ!by千穂

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「触角?一体何の話?」 しかし姉貴には、きちんと「触角」という単語が聞こえてしまっていたらしく、俺と葵にそう聞いてきた。 「どうするんだ、西城?」 「知るか!第一お前が……」 「ねえ、一体何の話なの?」 って、今は葵と争っている場合じゃなかったな。今はどうやって姉貴を騙すかが問題だ。 そんなことを考えていると、突然家のインターホンが鳴った。 「あ、ちょっと行ってくるね?戻ってきたら詳しく教えてよ!」 そう言い残すと、姉貴は部屋を出ていった。 「なんとか……一旦切り抜けたみたいだな」 「その様だな。しかし……すまないな、やってはいけないミスをしてしまって」
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