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僕は、子供の頃はとにかく遊ぶことに夢中だった。
男の子、女の子関係無くみんなでわいわい遊び回ってた。
小学校でも休み時間になると、校庭や廊下で走り回って遊んでた。
何も考えずただひたすら遊んでた小学2年生になって半年位が経った頃。
授業の合間の時間にある女の子から突然。
「はい、これ。よかったら読んでね。」
訳も解らず学校から帰ると、彼女に貰った手紙を読んでみた。
「こんにちわ。なかよくしてくれてありがとう。これからもなかよくしてね。」
こんな事が書いてあった。
僕はとても嬉しい気持ちになり、手紙の返事を書いた。
「こちらこそよろしくね。」
その次にはキーホルダーと一緒に手紙をくれた。
結局、その女の子とは5、6回はやりとりしたと思う。
月日は流れ、高校生の卒業を控えたある日の事。
その事をふっと突然思い出した。
そういえば、手紙くれたあの娘、元気かな…
なんで俺にわざわざ手紙を書いていたんだろう。
いや、なんで気付かなかったんだろう。
気付きもせず、何も考えず、手紙の返事を書いていた俺。
何してんだろう。バカだ俺。
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