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中学最後の年、周りが受験勉強で大変な時期にも僕達はそんな事を繰り返していた。 年明け前の寒い日の夜、いつものように隣街にあるアーケード街に原付バイク3台で乗り付け、ひったくり相手の物色をしていた。 アーケード街と言っても商店は全ての店が閉店時間となりシャッターを下ろし、夜になれば閑散とした通りになる。 「おい…あのオヤジ良いんじゃねーの」 ジローが目につけたのは仕事帰りっぽい中年の男。 「ありゃ良いな…行くか?」 タケシが前のめりに言う。 「よし、んじゃ行くかタケシ。しっかり見張ってろよジロー」 ジローはアーケードの入り口で見張り、タケシとオレが原付を併走させ中年オヤジの後ろから襲いかかる。
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