一本の電話

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「カメラ、用意できた」 僕の異変に気づいた三岡くん達がぞろぞろと僕に駆け寄ってきた。 「あぁ、安心しろ。ただハジメのテンションが上がりすぎてたから落ち着かせてやっただけだ。まったく、ムッツリだなハジメは」 鍵が呆れた眼差しを僕に向ける。 僕はムッツリじゃないよ! いや、大丈夫。落ち着け、僕! 三岡くん達なら鍵の嘘を見破れる。 だからこそ僕は三岡くん達を鍵の捨て駒にしちゃいけないんだ! 「あぁ、そういうことね」 「なんだ、一番の変態はハジメだったか」 「撮れた写真、少しわけてあげようか?」 前言撤回、コイツら早く鍵の捨て駒になれ。
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