緋黒蝶

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俺はそこではじめて気づいた あいつの綺麗な金色だった髪は黒が所々混じり 綺麗な青色の瞳は赤色が混じっていた 「お前、目や髪の色が変だぞ?」 「なにが変?」 ここまで話して俺はようやく気づいた 目の前に居るのはあいつにそっくりな誰かであることに... 決してあいつではないと言うことを 「色々取り乱して悪かった..俺は秋葉。お前は?」 状況を飲み込めてきた自分は驚くほど冷静だった 「私は蓬(ヨモギ)」 あいつと同じ名前 俺が秋の葉っぱだから あいつは春の葉 蓬って名前を俺がつけた 「蓬、、、」 お前はあいつの生まれ変わりなのか? 「なぁに?」 「この聖域は俺の住みかだ。ここに住むなら俺と一緒に暮らすことになる。よろしくな」 「よろしくね」 そう言って微笑んだ顔はあいつそのものだった 俺はあいつにそっくりな蓬と暮らすことにした 一緒に生活してみたら蓬はどこまでもあいつにそっくりだった おちょこちょいな所 鈍感なくせに一番大事な事には凄く敏感な所 よく人に悪戯するとこ 人を憎む事をしない所 甘えん坊な所 俺が恋焦がれて会いたかったあいつのままだった
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