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「おい」
思いのほか紳士的な声がした。門のそばの男だった。
「やめとけ。帰るぞ」
…え!
顔は逆光で見えなかったが、2人に対する口調からヤクザの一味のはずだった。
助けてくれた…の?
「でもっ、すー兄貴!」
「いいから」
2人の男たちはしぶしぶというように長身の男についていった。
「今回は兄貴のお情けで許してやらぁ!」
そう言って。
私はへたへたとその場に座り込んでしまった。
あぁ、5000万なんて…
本当にどうすればいいの……?
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