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そんなことがあった次の日。
仕事が終わって帰るとき、従業員出入り口のそばに`普通じゃない'男がいた。
180はゆうにある長身。
筋肉質でがっしりとした体。
少し切れ長の目つき。
黒髪をオールバックにして、けばけばしくない、地味なスーツをぴしっと着こなしていた。
はぁ…
私はため息をついた。
なんでこんなとこにまで借金回収しに来るかな…。
ヤクザだって分かったけど、私に用事があるんじゃないって思い込んで前を通り抜けようとした。
けど、案の定呼び止められた。
「長瀬ひとみさんですね。少しお話ししませんか」
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