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瑞希side
優樹姉と先にお風呂に入って
湯船につかっている時ふと思った
瑞希にはお兄ちゃんがいた……
多分お兄ちゃんは直樹さんにそっくりだった……って言うかお兄ちゃんの名前が
「直樹」だったから
まだ瑞希が小さい時だった頃……
…………
「今日から瑞希のお兄ちゃんになる直樹君だよ😃」
「なおき……おにぃ……ちゃ??」
「よろしくね!!瑞希ちゃん😃」
確か直樹お兄ちゃんは
養子で瑞希の所にきたんだっけ??
その時は瑞希が7歳で
直樹お兄ちゃんが17歳だったはず……
直樹お兄ちゃんは瑞希より10歳年上で
いつも瑞希に優しくしてくれたんだ
……でも……
「(ちょっとトイレ行ってこよう)」
ある日の夜
瑞希が部屋からトイレ行くのに
階段降りたっけ
「僕将来俳優になりたいんです!!」
「うーん……直樹君は小さい頃子役やってたらしいな」
「はい!!だから……その時の事思い出しながらやっていきたいんです!!」
丁度直樹お兄ちゃんが
来てから1年後だった
直樹お兄ちゃんは
将来の進路を考えてた頃だった
「直樹お兄……ちゃん??」
「あれ??何で起きてるの??」
「ん??トイレ🎵」
「ふぅん……早くトイレ行って寝てね!」
「うん……」
「??」
悲しくて悲しくてたまらなかった
結局そのまま直樹お兄ちゃんは
俳優の道に行ってしまった……
私がいない間に……何も言わずに……
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