お城と夢

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「ここ来客専用って言ってたけど……じゃあプリンセスのはもっと凄いの!?」 璃乙はキョロキョロと見渡しながら中に入り、体を洗おうとシャワーに近づいたが、 「あれ?こーんな広くてもシャワー一つしかない… じゃあ、ここって一人専用?!!!!うっわ!!ちょっと勿体無いよ!!」 璃乙は驚きながらもシャワーの温度を調節する。 「あちゃー…顔まで飛び散ってるよ… …うーん…乾いて固まってるし…」 璃乙は目を瞑り、調度良い温度のシャワーを顔に掛ける。 干からび固まった血と肉の塊が、水分を含み流れていく。 流れる湯は血が混ざっており、湯気と共に血生臭く鉄の臭いが、璃乙の鼻を突く。 「………」 (あの子は、ちゃんと埋葬されたんだろうか…後で行ってみようかな…… でも、その前に家に帰れる方法聞こうかな… あっでも着替えどうしよう…血だらけじゃ帰れない……つか着たくない) 璃乙は悶々と考えながら、体を洗っていく。
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